こだわり

農家になるきっかけ

 

 

   農業を仕事にしようと思ったきっかけは、家庭菜園をしていた事でした。家族に安全で新鮮で美味しい野菜を食べさせたいという想いで、7~8年やっていました。


  その当時、普通の会社員として働きながら週末ファーマーをしていました。もちろん、農薬は使用せずに鶏糞や自家製ボカシを使っていました。野菜はとても良く育ちました。


しかし、害虫に悩まされていました。とにかくアブラムシ、ウリハムシ、ニジュウヤホシテントウ、見たこともないような毛虫に悩まされていました。でも、それは当たり前だと思っていました。化学肥料も本に載ってるし、使った方が良いのかな?とも。(実際は人工的に作られた物を使うのが怖くてほとんど使えませんでしたが…) 


  

   ある日、働いていた会社でストレスと過労から倒れそのまま1週間起き上がれませんでした。このままではいけないと思い、会社を退職することにしました。どうせ辞めるのであれば、好きな事で一生出来る仕事をやろうと決めました。


 「よし、農家になろう!」


そこから、必死で調べました。畑も田んぼも何も持っていない私でも農家になれるのだろうか…家庭菜園はしていても農家として広い土地を耕し販売できる野菜が作れるのか。何から始めれば良いのだろうか…


  自分でもこんなに時間が掛かる事とはその時思いもしませんでした。長い長い葛藤が始まりました。


   私のやりたい農業は、とてもマイナー(こんな、表現ですみません。)な事だったと気付くのはずっと後の事でした。農薬も使わない、自然由来の物だけを使った有機農業。安全で安心な野菜を作りたい!日に日に想いは強くなりました。


   それからの話は本当に色々あり、ここで書くには文才のない私にはどう説明すれば良いのか…ご興味のある方はぜひ畑に遊びに来て下さいf(^_^;


       それから、2年と半年。今農家として畑に立つことが出来ました。色々な方と出会い、ご尽力頂き農家になることが出来ました。


  今でも安心・安全な野菜を作りたい気持ちは変わりません。きっと普通の農家さんも有機農家さんも思いは同じだと思います。


しかし今の流通や食料事情では慣行農業があってこそ確立されているのが現状です。豊かな食を支えてくださっています。


  だからこそ消費者は自分で選び考えなくてはいけない時代なのではないでしょうか。


そして、なぜ私が無肥料自然栽培へ至ったのか。それはまた、別のお話になります。


無肥料栽培との出逢い

 

 

 私なりに有機農家の事を調べ勉強していた時の事です。肥料にも色々な種類があり、使い方もタイミングもあるんだなぁと。本を読みあさり、ネットで調べている内に聞いたこともない言葉に出会いました。


   『肥毒』


 肥料なのに毒になるの?野菜を育てるのになくてはならないものではないの?毒という言葉が怖くて引っ掛かりました。そして、野菜に大量につく虫のなぞもその時に解けました。


   野菜の栽培には、チッソ・リン酸・カリウムが必要です。チッソは葉を育て、リン酸は花や実をつけさせ、カリは根っこを育てます。

学校でも、数ある栽培書でもそう書いてあります。チッソがないと植物は育たないのです。そのチッソに虫が集まるのです。


   肥料が毒になるなんて…。また、肥料は土を汚します。雨水に溶け地下水を汚してしまうというのです。とてもショックでした。チッソは土の中で分解される時に亜硝酸へ変わるのです。亜硝酸は人体にはとても有害です。化学肥料も有機肥料の物でもです。


    チッソもリンもカリも与えなくても植物は育つ事を知りました。植物の持つ力強い生命力で実はチッソを自力で用意出来る事も…ただし色々条件があります。それは、又別のお話になります。

 

  私も無肥料栽培をしてみたい!失敗してもそれが経験になるのならやってみたいと思いました。


   無肥料栽培は、野菜の持つ生命力と土の持つ本来の力を使います。毎日野菜に向き合い今どのような状態なのか、野菜を観察します。野菜が育ちやすい環境の手助けをする栽培方法です。


   無肥料で育てた野菜は味が濃く、保存性が高いのが特徴です。自分が作り販売する野菜を、『安全』ですと胸を張って言えるものを作りたいと思っています。

 




たねについて

 

 

 当農舎では、固定種・在来種の種のみを使っています。(F1種は使っていません)


   健康なお野菜を作るために種からこだわって、無農薬で栽培されている有機種子を使用しています。


 植物は種を作り未来へと自分の遺伝子を残そうとしています。生き物すべてが次世代へと生命(いのち)を紡ぐために生きています。

  

   種を繋ぐこと…それは人間の生命(いのち)を繋ぐことと考えます。



   固定種や在来種は代々長い時間をかけ受け継がれてきた種です。その強い生命力や野菜の味に魅かれ使用しています。昔ながらの野菜の匂いや味が楽しめるのも固定種・在来種の特徴です。

 

 有機種子や他の有機農家さんから頂いた種を大事に自家採取しています。