さて、表題のように
本日はなぜ ピクルスの製作に至ったのかをご紹介させて頂ければと思います。
弊舎は自然栽培農家です。
自然栽培をやりはじめて約4年半くらいになります。
自然に寄り添いまた、教えられながら野菜を栽培しています。
その中で強く感じる事があります。
収穫量の少なさ又、販売先の少なさ
それから、コロナによりインターネット販売の競争率が上がりました。
これにより収入の不安定による営農することの困難さです。
野菜がほしい!売ってください。
個人の方、業者様、サイト運営者様、各小売店様よりお問い合わせ頂く事がちょこちょこあります。
ですが、販売するにはまとまった量、質が問題になります。

いくら、無農薬・無肥料栽培とはいえ ある一定の大きさ、虫害被害のなさ、一袋に入る量が求められる訳です。
さらに栽培期間の長さも問題になります。普通の野菜よりもとても時間がかかる上に畑は一期一作しか使えません。
固定種はF1種と違い、蒔時を逃してしまうと生育不良となり出荷出来る大きさまで育たずに枯れて行くこともあります。
収穫もその当日にならなければ読めない事もあります。
さらに手作業の多さです。
マルチの張っていない畝間は手作業で除草します。
もちろんやりたくてこの栽培方法を選んでしているのですが、これだけ苦労して作った野菜たちをなかなかご理解頂けないことも多くあります。

自然栽培は本当に素晴らしい栽培方法だと自負しています。
野菜の生命(いのち)の力強さ、真っ直ぐさ、何より輝きが違うと思います。
その野菜を頂く(食する)と身体の中からいのちの強さを引き継いた気持ちになります。
本当の安心、安全とは人間だけでなく自然、畑の中も安全でなければならないと強く感じます。
丁寧に作った野菜たち
小さいから、不揃いだから、値段が高いからさまざまな理由で行き先が決まらない野菜たちは廃棄処分となります。

自然栽培の冬はとても厳しいです。
本来は野菜が育たないのが冬です。
もちろん、種まきなども凍てつく時期には出来ません。
マルチをしようが、ビニルトンネルをしようが霜でガチガチに凍てつきます。
種には発芽温度も必要です。
小松菜や水菜などの葉物野菜は茎が凍りつき冷凍野菜の様にスカスカになったり、寒さで成長が止まります。
どうしても1月〜3月の出荷が難しくなります。そうなると全くの無収入になります。

大事に育てた野菜を捨てしまうのは本当に心苦しく形を変えてどうにかお届け出来ないか
と悩みました。
そして、
売られている漬物に添加物が割りと使われていること
ピクルスもまた例外でないこと
ピクルスの保存性、酢の物の健康効果、ビンを開ければ手軽にそのまま食べられること、アレンジも出来ること、種類の多さ、何より少しずつの材料で出来ることが決め手となりました。
一年を通じていつでも
ウチの野菜を食べて欲しいという思いから 亜麻色ピクルスは出来ています。